漆百貨(TOP) >1F 贈物にも最適な輪島塗

寛政年間から漆業を 200年以上つないで来た工房のチャレンジ


輪島塗の販売は 江戸時代からの全国直販のさきがけ

輪島では、長年全国に顧客を持ち、直接出向いて注文を受けて、半年以上かけて漆器を製作して出来上がった頃にその漆器を届けていた歴史があります。
この文章を書いている私の工房も寛政年間(210年以上前)頃から漆業を営んできました。
北前船の復元された船に実際乗ってみて、いかにその当時の商いが大変であった事か感じたしだいです。千石船クラスだというが、船内は狭く船客は20人以下と説明された。その当時の二代目武七は小刀を持っていたというから、身を守る為であったのだろう。
商いは確実に行わなくてはいけないので、実直でまじめなものづくりで、信用を繋ぎ商い先を大切にするために、修理も大切な仕事であるため見えない所にまでしっかりした仕事をしていく中で、現在の輪島塗の幾重にも手仕事を重ねた下地工程に成ったのです。

輪島塗は漆を知り尽くした職人が織り成す手わざのハーモニー

また注文はお膳やお椀など什器などで慶弔時に使うために数量も多い注文がほとんどで、そんな事から木地職、下地、塗師、呂色職、沈金、蒔絵の六職に他に研職までも分業されてそれぞれの専門職の手わざを繋いで漆器が作られて今でもその連携で作られている。輪島は製造に関してはいまだに手仕事が主流であるのです。

輪島産地の製品は製造コストが安い?

手仕事が主で幾重にも重ねられ、長年代々繋ぐ漆器であるため修理も利く様に塗り工程もしっかり作られています。そんな事から輪島塗のブランドが出来ているのです。ですが実は、輪島塗は専門職による分業を最大限生かし効率が良い製造の仕組みと、注文生産の為ロスもなく、手間がかかった割りに比較的製造費は安くなるのです。

輪島塗は何故高価

皆様も想像出来るでしょうが、戦後問屋や百貨店が輪島塗を高級漆器として扱いだしてさらに幾重にも仲介業者が入ることで、販売コストがかかるようになり、また利益を生み出すために、過度な装飾がされた上代価格が高額な商品が、輪島塗の代名詞になってしまったのです。

「漆百貨」は手仕事品販売におけるWeb直販の理想にチャレンジ

このサイトはWeb関係も含めて仲介者は入っていません。漆に関わるそれぞれの専門の職人漆芸家のネットワークの支援でサイト運営がされているので、互いに認め合う熟練また卓越した技の連携によるものづくりを紹介いたします。またそれらは直接ものつくりに関わっていないと説明や自信を持って紹介が出来ない、江戸時代からと云うより、ものづくりの世界では当たり前である事を、このサイトで実現いたします。


寛政年間から漆業を 200年以上つないで来た工房のチャレンジ
平成25年は当サイト直営のWebショップは、輪島塗漆器産地の蔵出に協力します 

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